勉強時間の答え

TOEICを100点上げる勉強時間は、社会人の英語研修の授業時間をもとにした200〜300時間がよく使われる目安です。今500点なら600点まで約200〜300時間、600点から800点なら単純計算で約400〜600時間になります。何ヶ月で伸びるかは、この時間を1週間に何時間ずつ積めるかで変わります。200時間なら、週5時間で約9.2か月、週10時間で約4.6か月、毎日2時間(週14時間)で約3.3か月です。働きながら目標点を決めた人向けに、週の時間から受ける回を逆算する方法をまとめました。

2026年10月24日確認。学習時間の目安は、金沢大学の論文(橋本 2021)が紹介する先行研究の数字です。個人の伸びを約束するものではありません。

この記事でわかること

100点上げる時間の目安は、200〜300時間。

よく引かれる数字の元は、社会人の英語研修の受講時間とTOEICスコアの変化を分析した研究(Saegusa 1985)です。金沢大学の論文はこの研究を紹介し、450点から600点に上げるには平均400時間の授業時間が必要とされたこと、そこから100点上げるのに200〜300時間のレッスンが必要と読めることを示しています。

今の点 → 目標時間の目安数字の出どころ
450点 → 600点平均400時間Saegusa(1985)の研究として論文が紹介
500点 → 600点約200〜300時間100点あたり200〜300時間の目安
600点 → 800点約400〜600時間100点あたりの目安を2倍にした単純計算。800点前後の点で測った数字ではない

使う前に、3つの注意があります。1つ目は、研修の授業時間の数字で、ひとりで教材を進める時間と同じではないこと。2つ目は、同じ論文が、元の研究から100点ごとの時間を細かく導くのは難しいと指摘していること。3つ目は、元の研究を書き直した表では、250点→350点が200時間、350点→450点が225時間と、点が上がるほど同じ100点に長い時間がかかっていることです。800点前後を実際に測った数字は、この論文には出てきません。800点を目指すなら、幅の上の方(100点で300時間に近い側)で計画しておくと、予定が崩れにくくなります。

週の時間で割ると、何ヶ月かかるかが出る。

必要な時間を、1週間に使える時間で割ります。下の表は1か月を約4.35週(365日÷7日÷12か月)として計算しました。平日1時間・土日各2.5時間なら週10時間、毎日2時間なら週14時間です。

週の学習時間200時間300時間400時間600時間
週5時間40週(約9.2か月)60週(約13.8か月)80週(約18.4か月)120週(約27.6か月)
週7時間(毎日1時間)約29週(約6.6か月)約43週(約9.9か月)約57週(約13.2か月)約86週(約19.7か月)
週10時間20週(約4.6か月)30週(約6.9か月)40週(約9.2か月)60週(約13.8か月)
週14時間(毎日2時間)約14週(約3.3か月)約21週(約4.9か月)約29週(約6.6か月)約43週(約9.9か月)
週20時間10週(約2.3か月)15週(約3.5か月)20週(約4.6か月)30週(約6.9か月)

たとえば500点から600点なら200〜300時間の列を、600点から800点なら400〜600時間の列を見ます。週5時間で600点から800点を目指すと2年を超える計算になるため、期限があるなら週の時間を増やすか、目標を途中の700点に置き直すかを先に決めます。残業や出張で学べない週がある人は、その週を除いた時間で計算し直してください。

何ヶ月で伸びたかは、人によって大きく違う。

金沢大学の論文は、TOEICの点が低く、必修科目の単位が保留になった大学生191人が、保留を解除できる点(325〜485点)に届くまでの月数を調べています。1年次2月の点は平均342点でした(人数を絞る前の194人の値)。論文によると、この大学のほとんどの学生が受ける英語の授業は4年間で112.5時間で、授業の外でどれだけ学んだかは学生によって違います。

必要だった点の上昇達成までの月数(中央値)
5〜50点約9.4か月
55〜100点約18.8か月
105〜150点約21.1か月
155〜200点約27.4か月(対象6人)

55〜100点の上昇では、達成までの月数の中央値が約1年7か月でした。一方で、論文の図では、55〜100点の上昇を4か月ほどで達成した学生もいます。この調査は学習時間そのものを測っておらず、目標の点も社会人の600点・800点とは違います。それでも、同じ点の差でも月数が大きくばらつくことから、「何ヶ月」と決めるより「週に何時間を何週続けるか」を決めて記録するほうが、計画の進み具合を確かめやすくなります。

もう1つ、1回の点の上下を読みすぎないことも大切です。同じ論文によると、リスニングとリーディングの点の差の標準誤差はどちらも約35点で、合計で約50点より大きく変わって初めて、英語力が変わったと言える目安になります(信頼係数68%)。50点以内の上下は英語力が変わらなくても起こりうるので、1回の結果だけで計画を大きく変えないほうが無難です。

受ける回を先に決めて、逆算する。

終わりの日が決まると、週の時間が足りるかを確かめられます。IIBCの公式日程では、2027年3月までに次の公開テストがあります。

試験日インターネット申込期間デジタル公式認定証の発行予定
2026年12月6日(日)9月11日〜10月26日12月23日
2026年12月19日(土)10月6日〜11月11日2027年1月8日
2027年1月10日(日)10月27日〜11月26日1月28日
2027年1月24日(日)11月11日〜12月9日2月11日
2027年2月14日(日)11月27日〜2027年1月7日3月4日
2027年3月6日(土)12月10日〜2027年1月27日3月26日
2027年3月14日(日)2027年1月6日〜2月3日4月1日

出典:IIBC TOEIC L&R 公開テスト 試験日程(2026年10月24日確認)。締切はいずれも15:00です。申込状況は変わるため、申し込む前に公式の日程を確かめてください。

計算の例です。11月1日から毎日2時間(週14時間)続けると、200時間に届くのは2027年2月9日ごろ。500点から600点を目指すなら、2月14日の回が目標になります。2月14日の回の申込締切は1月7日の15:00なので、申し込む時点ではまだ約134時間しか積めていません。締切は学習の途中に来るため、計算した日付から回を選んで先に申し込みます。同じ200時間でも週10時間なら3月21日ごろなので、3月14日の回では少し足りません。この場合は週の時間を増やすか、次の回に回すかを申込の前に決めます。

週の時間が足りないときは、支援の選び方を変える。

表で計算して、目標の回までに時間が足りないとわかったら、選べる手は3つです。期限を後ろにずらす、目標点を途中の点に置き直す、週の時間を増やす。時間を増やすには、通勤などのすきま時間を学習に変える方法と、計画を人に見てもらう方法があります。

すきま時間を使うなら、スマートフォンで演習できるアプリが候補です。料金と続ける期間の決め方はスタディサプリTOEICの料金にまとめました。計画を自分で守れるか迷うなら、独学かスクールかを見極める5つの質問から読んでください。コーチングを検討する場合は、イングリードの料金のように週の学習時間が保証の条件になっていることがあるため、この記事の表で自分の週の時間を先に確かめておくと相談しやすくなります。

出典

週ごとの期間は、必要な時間を週の時間で割り、1か月を約4.35週として計算しました。学習の中身(教材・復習の量)によって、同じ時間でも伸び方は変わります。

期限が3月までなら、この時間を受ける回ごとに積める時間と比べた TOEICの昇進期限が3月までのときの回の選び方 もあります。

すきま時間で演習する方法を、公式で確かめる

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